アクアラインについて

道路の経済学

 料金はいくらが良いかは別にして、この本で思ったことを簡単に述べたいと思います。
 新道路による経済効果に加えて災害時における道路のリダンダンシーも考慮すれば、アクアラインの建設費用についてある程度目をつぶる事は可能でしょう。アクアラインを造ることが悪いと考えるよりも、アクアラインを造らざるを得ないほど大きくなった東京が悪い、と僕は机をどんとたたきたい。三千万人が住むことで、「東京」の維持に莫大な不効用が発生しているのではないかということです。

 ところで費用対効果についてですが、都心で費用対効果を計算すると田舎で行った際に比べてどうしても低い値になってしまうのだそうです。つまり感覚的には明らかに必要と思われる都心の環状道路でも、北海道の方が値が大きくなるそうです。だから田舎では建設が進み、都心は整備が遅れます。都心の地価が高すぎることが原因ではないかという人もいますし、それだけ人は合理を超えて東京に住んでいるのではないかと僕は思います。
 まあでも、それだけ費用対効果はまだまだ過渡期なものではあるようです。

 ところでこの本は「「うへへへへ」と悪巧みをする官僚」と「善良で何も知らない市民」という二元論で書かれており、まるで時代劇を見ているようで好きになれませんでした。勿論、良いこともたくさん書かれてあるのですが、そこが少し残念でした。ものごとはそれほど単純ではないと思います。

道路の経済学
道路の経済学
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松下 文洋
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01 Apr, 2006 | 大臣 | インフラ + | Comment Me! | Trackback Me! | このエントリーを含むはてなブックマーク このエントリーをはてなブックマークに追加




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