JR品川駅の難点/東京のお土産/和楽紅屋

 4月は2度ほど東京に行く機会に恵まれ、新幹線で品川駅を利用させてもらいました。

 あの駅の難点は、一帯でお土産が売っていないことですね。つまり「東京らしくて美味しいもの」が売っていません。忙しいビジネスマンにとって、これは重大な問題ではないでしょうか?

 広島のもみじ饅頭的なベクトルを持つ、いかにもな東京のお土産は基本的には人形焼だけだと僕は思っています(余談ですが人形焼ともみじ饅頭は同じものですね)。ひよ子などもありますが、やはり人形焼の方が手頃で美味しい。

 東京駅なら、皮が薄くてアンコも品が良くて値段もお手頃な亀井堂の人形焼がお土産としての最適解ではないでしょうか。試食ができるのもうれしい。大体お土産を買うときは疲れていることが多いので、アンコが食べたくなるという消費者心理が良くわかっています。僕も大抵3つくらいは試食してしまいます(おいしいので仕方が無い)。

 亀井堂が品川駅に無いことを知らなくてうろうろと探しましたが、ほかにもお土産に資するものが無くて結局東京駅八重洲地下街まで行かざるを得ませんでした。そういう意味で品川駅はきわめて不便です。JRも「エキナカ」というくらいなら、こういうニーズを汲み取って欲しい。

 ところで東京でお土産を買うという行為は非常に難しいですね。それだけで見ても「東京」の持つイメージの多様さが分かります。同じ悩みを抱えている方も多いでしょう。

 基本的には亀井堂の人形焼かなと思っていますが、毎回同じものというのも芸がありません。そこで「東京らしくて美味しいもの」は何か、と東京に住んでいる頃にあれこれと考えていました。結構難しい命題なのです。
 その結果、「小さな菓子屋で買う」に行き着きました。和菓子で言えば浅草「亀十」や上野「うさぎ屋」のどら焼き、銀座「空也」の最中、浅草「長命寺」の桜餅などでしょうか。

 何が東京らしいかというと、これらの店がほとんどその一品だけで勝負しているところです。僕の文章では稚拙すぎて伝わらないかもしれませんが、一歩店に入ると分かると思います。何せ、「それしか売っていない」のですから。初めて空也に入ったとき本当にびっくりして、でも僕はそれは実に東京らしいなあと思いました。

 洋菓子でも良いですね。東京には有名店がたくさんありますから。例えば東京駅構内にはクイーンアリスがあります。ただし一般に日持ちがしないのが洋菓子の難点で、その点であまりお土産には向かないので僕は和菓子を選んでしまいます。何か良い方法があれば教えて欲しいところです。

 余談ですが品川駅ecuteに辻口さんの「和楽紅屋」があります。今回試しに和楽(ラスク)とどら焼きを買ったのですが、これにはがっかりさせられました。ラスクは変わっているけれども「美味しい」の域に達しているとは言い難いし、どら焼きも皮がバウムクウヘンのような少し変わった味で、チャレンジ精神は感じられますが厚くてパサパサしていて勿論亀十には及びません。値段も高い。
 品川駅のお土産になるかと期待したのですが、品川駅でお土産の用が足りる日が来るのはまだまだ先のようであります。






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