ストローの色くらいしか

 『大型店とまちづくり』によると、チェーン化して同じ店構えで同じ商品を提供するビジネスを、米国では「Formula Business」と言うそうです。

スペースアルク: formula

【名-2】 方式{ほうしき}、定式{ていしき}、決まりきったやり方、常とう手段{じょうとう しゅだん}、常道{じょうどう}、慣習的{かんしゅうてき}やり方、秘訣{ひけつ}
【名-3】 決まり文句{もんく}、式文{しきぶん}、祭文{さいぶん}、式辞{しきじ}

コピペな店構え
 「赤いランプ」があるこの店構えは、今やどこにでもあるコーヒーチェーン店。上野と言われればそんな気もするし、福岡と言われればそんな感じもするし、上海やシドニーやシアトルと言われればそれはそれでそんな気もしてきます。
 答えは、バンコクの中心市街地にあるスターバックスですね。

ストローの色がちょっと違う
 70バーツの「coffee latte」を注文しました。味は日本のスターバックスラテと全く同じ。タイっぽく日本より甘いかと思ったのですが、全くそんなこともありません。それは驚くほど同じでした。
 そんなコーヒーを片手に目をつぶると、なにやら故郷である名古屋の栄の景色が浮かんできて、自分が本当にバンコクにいるのかよくわからなくなります。全ての階の平面プランが同じオフィスビルで、いつもと違うフロアに間違って来てしまったときのような感覚でした。

 なるほど、異国においてチェーン店の店構えと味で故郷を思い出すのは、特に変なことではないのかもしれません。外国で和食を食べると大抵がっかりするしチップも払わねばなりませんが、スターバックスなら世界中で故郷と同じ視覚・味覚・嗅覚情報を得ることができるし、会計システムも一緒でチップも要りません。他人と喋らない限り、日本と全く一緒。

 それがコピペの力であり、コピペこそが近代国家の原風景なのでしょう。

 特に旅行者には悪くありませんよ。チップを気にしなくていいし、何が出てくるか想像もできます。腹痛を起こす可能性も低い。

 と、これまで書いてみたのですが、「コピペこそ近代国家の原風景」と言いたかっただけですね。ともかくコピペは偉大です。コピペ無くして現代社会は成立しませんから!

大型店とまちづくり―規制進むアメリカ,模索する日本
矢作 弘
岩波書店 (2005/07)
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15 Sep, 2006 | 大臣 | コピペ論 | Comment Me! | Trackback Me! | このエントリーを含むはてなブックマーク このエントリーをはてなブックマークに追加




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