由布院が全国でも有名な温泉地になる歴史について、その貢献者数人を紹介しながら書かれていました。
この本の中では特に、①まちづくりの中心人物である中谷健太郎と言う方は、明治大学卒業後、東宝撮影所で映画監督を目指していたこと、②何も無いところから「由布院らしさ」を創り出したこと、の2点が気になりました。
①はディズニーと一緒ですね。まちの演出というのは、映画の作り方と似てるのでしょうか。由布院が盆地に囲まれて外界と遮断されていることも似ています。
②はとても興味深いです。由布院には訪れたことが無いので、「由布院らしさ」と言われてもピンと来ないのですが、少なくとも戦前には、温泉宿がいくつかあった程度の小さなまちだったはずで、「由布院らしさ」などは持たなかったはずです。ということは、数十年程度で「由布院」を創りあげたことになります。
「自然」に見える山の手入れ、観光事務局長を面接で外部から選ぶ、「由布院らしさ」を探すためにヨーロッパに調査に行った(昭和40年代に!)、など、「由布院」を創り出すために努力をしてきたことが分かります。別府との違いを出すことも目的だったようですが、外部の人が「由布院はこうあってほしい」という由布院にするために、かなり意識しているようです。これは地元の人だけではなかなかできない発想ですね。
この本を読んで、都市のイメージを作るには数十年程度はかかるものだと思いましたし、まちづくりは任期がある市長に期待するのではなく、住み続ける市民が自分たちの手で創っていくことが大事と思いました。数十年かけて。
色々書きましたが、なにはともあれ行きたいですね。由布院。
