豊田市美術館で「シュルレアリスムと美術」というのが開催されているので、行ってきました。

僕はシュルレアリスムは比較的好きで、あの陰気でねちねちした感じが気に入っています。新しく出てきた「写真」に対して、どれだけ離れられるかを考えた過渡的な感じも好きです。
豊田市美術館の学芸員によると、シュルレアリスムは自動記述とデペイズマンを理解すれば良いとのことでした。
シュルレアリスムは「思いつき」なんですね。意識の先にある無意識を自動記述によって引き出すなど、極限状態にふっと出てくる「思いつき」を、ただただ形に直す芸術のようです。そのため、出てくるモチーフの一つ一つに意味はなく、もしあるとしたら、その作家の深層心理に埋まっていたモチーフが何かのきっかけで表面に出てきたと考えるべきなようです。

ところで、豊田市美術館に行くと、豊田市はよほどお金を持っているんだなあと思います。
企画展は少なくとも名古屋市美術館より質が高いし、市内の学生は入場無料だし、何よりも館内のトイレのトイレットペーパーの紙質が良いのには驚きました。名古屋市内のどのデパートの紙よりも良いのです。

細かいことですが、名古屋経済はトヨタにかかっていることを、こういうことで感じます。
国土コピペ省を広く国民の皆様に認知して頂くために、弊省では季節ごとにパソコン用の壁紙を作成しております。
今回は納涼をイメージした2007年度夏ヴァージョンです。
今後とも身近な省庁と呼ばれるように、より一層努力して参ります。
『NAGOYA PRIME CENTRAL』 PROJECT 名古屋プライムセントラルプロジェクト、新築着工 東京建物
名駅エリア初の分譲タワーマンション
地上29階建の都心型タワーマンション。都心立地の利便性とホテルライクな快適空間を提供します。
名古屋にも最近こういう物件が多くなってきました。六本木ヒルズ的なタワーオフィスやタワーマンションは昨今流行ですね。
しかしどうも「都心型タワーマンション」という言葉には、さばの小骨のようなひっかかりがあります。というのも、どちらかといえばこれは「郊外型」と思うからです。
歯がいくらか抜けている小学生の歯と、しっかり矯正して隙間無く並んだエビちゃんの白い歯との違いと考えれば分かりやすいかと思いますが、都市というのは隙間無く建物が並んでいるエビちゃんの歯並びのような感じが都市っぽいのであって、隙間のある都市は都市らしくみえず、美しくならないと思います。
というわけで、都心型というならば道路面には壁のみが見えて、裏に中庭を持っているのが正しいのでしょう。庭は本来、街区の内側にあるべきであって、抜けた歯のあったところに作るべきではないのです。室町時代の京都などでも、基本的にはこの中庭構造になっていたはずです。いつからスカスカな開発を「都市型」と言うようになったのでしょうか。ここはどんと机を叩きながら物申したい。
NYの摩天楼も、日本のように公開空地に摩天楼が生えてたらおかしいでしょう。隙間なくにょきにょきと建っているからNYは美しいと思います。申し訳程度の空地なら無い方がよほど良い。
スカイラインの統一よりも、空地や隙間があることの方が問題でしょう。そう考えると、「公開空地による高さ制限の緩和」は、歯周病になることを目指した法律のような気がしてきます。
シリコンバレーでビジネスをする中で得られた体験をもとに書かれたエッセイで、90年代後半のシリコンバレーの様子がよく伝わってきます。10年近く前の話で、半年前に文庫化されたことも最近知りました。本屋は本がありすぎて、良書を見過ごしてしまいますね。
一回3ページ程度で非常に読みやすく、朝夕の通勤に読むと「情熱大陸」を見た後の寝る前みたいなやる気が沸いてきます。
あとがきが印象的でした。
未来を創造するための「狂気にも近い営み」とは、「目標に到達するための苦難」といったまじめな精神では続けられないほどのタフなプロセスである。たとえば「成功すれば金が入る」というような「ゴールを駆け抜けた瞬間の喜び、そしてその後の実利」を求め「辛く長い日々を耐え忍ぶ」という感覚からは程遠い。 (略) 技術開発であれ事業創造であれ、自分と相性の良い一つの領域を突き詰めていった先に、対象を「好きで好きで仕方ない」と感じる境地がある。その境地に到達しない限り、「狂気にも近い営み」は長続きしない。「中途半端に何かが好き」というのとは天と地ほどにも違う「好きということのすさまじさ」とでも言おうか。心が楽しんでいる状態ゆえに生まれる強さだけが、未来を創造できる。
シリコンバレーというか、アメリカの強みですね。この本によると、シリコンバレーでは隣人が人生の転機に出会ったときに、「That's the way to go!(それが行くべき道である)」と背中を押す空気があるようです。著者にとっては、それがとても心地良いのだそうです。ザッツザウェイトゥゴー!
筑摩書房 (2006/08/10)
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