『シリコンバレー精神』
シリコンバレーでビジネスをする中で得られた体験をもとに書かれたエッセイで、90年代後半のシリコンバレーの様子がよく伝わってきます。10年近く前の話で、半年前に文庫化されたことも最近知りました。本屋は本がありすぎて、良書を見過ごしてしまいますね。
一回3ページ程度で非常に読みやすく、朝夕の通勤に読むと「情熱大陸」を見た後の寝る前みたいなやる気が沸いてきます。
あとがきが印象的でした。
未来を創造するための「狂気にも近い営み」とは、「目標に到達するための苦難」といったまじめな精神では続けられないほどのタフなプロセスである。たとえば「成功すれば金が入る」というような「ゴールを駆け抜けた瞬間の喜び、そしてその後の実利」を求め「辛く長い日々を耐え忍ぶ」という感覚からは程遠い。 (略) 技術開発であれ事業創造であれ、自分と相性の良い一つの領域を突き詰めていった先に、対象を「好きで好きで仕方ない」と感じる境地がある。その境地に到達しない限り、「狂気にも近い営み」は長続きしない。「中途半端に何かが好き」というのとは天と地ほどにも違う「好きということのすさまじさ」とでも言おうか。心が楽しんでいる状態ゆえに生まれる強さだけが、未来を創造できる。
シリコンバレーというか、アメリカの強みですね。この本によると、シリコンバレーでは隣人が人生の転機に出会ったときに、「That's the way to go!(それが行くべき道である)」と背中を押す空気があるようです。著者にとっては、それがとても心地良いのだそうです。ザッツザウェイトゥゴー!
シリコンバレー精神 -グーグルを生むビジネス風土 (ちくま文庫)
posted with amazlet on 07.07.18
梅田 望夫
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